夏に聴きたい吹奏楽曲7選

夏に聴きたい吹奏楽曲7選

夏と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?

海、プール、夏祭り、花火大会、スイカにかき氷…

吹奏楽民にとっては、吹奏楽コンクールや野球応援を思いつく人も多いかもしれませんね。

暑い季節に聴きたい、夏を感じる吹奏楽曲を7曲選んでみました!

1、コーラル・ブルー/真島俊夫

正式タイトルは『コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象』

※谷茶前(たんちゃめ):沖縄の民謡・踊り

1991年吹奏楽コンクールの課題曲になっていました。

沖縄の自然と、そこに暮らす人々の様子を表現した曲。

沖縄民謡のゆったりした序奏に始まり、テンポアップした部分は風が大地を吹き抜けていくような清々しさを感じます。

生い茂る雄大な緑、珊瑚礁を含む広くて美しい海、沖縄ののんびり流れる時間…

太陽の照りつける夏の南国の風景が目に浮かぶ、夏らしい一曲です。

2、たなばた/酒井格

『The Seventh Night of July(たなばた)』は、吹奏楽民なら知らぬ人はいない、吹奏楽の超有名曲ですね。

酒井格氏がまだ高校生の頃に書き上げた曲だという話も広く知られています。

明るく軽やかな序盤、しっとりと甘美な中間部、キラキラと輝きながら疾走していくエンディング。

7月7日の七夕はもちろん、夏の夜に聴くのにぴったりの爽やかでロマンチックな1曲です。

『たなばた』を聴いて、うだるような暑さを吹き飛ばしたいですね!

『The Seventh Night of July(たなばた)』~長く愛される吹奏楽の名曲~

2017.10.26

3、翠風の光/長生淳

『翠風の光(すいふうのひかり)』は、ヤマハ吹奏楽団の委嘱で長生淳氏が作曲した「四季連祷」という連作のうち、夏をテーマにした1曲です。

作曲者は以下のように書いています。

このたびは夏、それも5月から丁度その定期演奏会の頃にかけての、陽の光が一際輝き、緑が映え、爽やかな風が心地よい季節を思い浮かべつつ作曲しました。

といっても、全4楽章からなるこの曲の終楽章だけが、そういった「夏」を描いたもので、その前の3楽章は、この喜ばしい季節に到るまでの心の道筋といつったらよいでしょうか、実際の気候の移り変わりではなく、時に嘆き、悲しみ、あるいは憧れを抱き、あるいはそこへ向かって進もうとする、といった気持ちの流れを音に託したものになっています。

引用:ブレーンオンラインショップ 『翠風の光』楽曲解説より

確かに、冒頭から中盤までは、重苦しさや激しさを含んだ音楽で、夏の陽気さや爽やかさからは程遠い印象を受けます。

3楽章の後半から4楽章は、視界が開けたように、明るくキラキラした前向きな音楽になり、その変化が感動的です。

季節という題材に心の動きまでを絡めているからこそ、重厚感のある音楽になっているのですね。

4、吹奏楽のための木挽歌 Ⅱ.盆踊り/小山清茂

1957年に作られた『管弦楽のための木挽歌』が、作曲家自身の手で吹奏楽版に編曲されたもの。

九州民謡がモチーフとして使われている、4楽章からなる楽曲です。

2楽章の「盆踊り」は、太鼓と鉦の音で始まる、日本のお祭りの雰囲気がそのまま曲になったような楽章。

お囃子をバックにすると、ピッコロやオーボエの音色も日本の和楽器の笛に聴こえてくるような…。

お祭りにちなんだ吹奏楽曲ではほかに、真島俊夫作曲『三つのジャポニスム』の「Ⅲ.祭り」や、伊藤康英作曲『ぐるりよざ』の「第三楽章 祭り」などもあります。

5、想ひ麗し浄瑠璃姫の雫/樽屋雅徳

樽屋雅徳さんは和風テイストの作品を多数作曲されています。

この『想ひ麗し浄瑠璃姫の雫』は、源義経が北へと逃げる道中で出会った、三河国矢作(現在の愛知県岡崎)の浄瑠璃姫との悲恋を描いた物語です。

この楽曲には青森のねぶた音階や津軽三味線のイメージが織り込まれており、打楽器には手振り鉦、しめ太鼓、和太鼓が使われています。

直接表現したものではないけれど、醸し出されているお祭りの雰囲気が好きで選びました。

美しいメロディーもたくさん登場します。

太鼓の音をバックにした情緒的な旋律がとっても素敵な1曲です。

6、海の歌/レックス・ミッチェル(Rex Mitchell)

原題は『A Song of the Sea』

夏といえば海でしょ!という理由で選んだ1曲。

海にちなんだ吹奏楽曲は、R・W・スミス『海の男たちの歌』や、樽屋雅徳『マゼランの未知なる大陸への挑戦』、『マードックからの最後の手紙』など数多あります。

その中で今回は、海の爽やかさや美しさ、壮大さや神秘さが感じられるこの『海の歌』を選んでみました。

ゆったりとした音楽に身を任せ、母なる海に思いを馳せてみると、暑さがやわらぎそうな気がしませんか?

静かに終わっていくラストでは、圧倒的な存在である海が目の前に広がっているかのような、神聖な気分になります。

7、アフリカン・シンフォニー/ヴァン・マッコイ( Van McCoy )&ザ・ソウル・シティ・シンフォニー (the Soul City Symphony)

吹奏楽民の中には、野球応援が、外せない夏の思い出になっている方も多いのではないでしょうか?

野球応援の定番曲もたくさんありますが、ここでは筆者の大好きな『アフリカン・シンフォニー』をセレクト。

灼熱の太陽の下、野球部を鼓舞するために球場に鳴り響く『アフリカン・シンフォニー』。

ホルンの咆哮が最高にかっこいい…!!!

こと日本人にとっては、ひとたび流れれば高校野球の風景が思い浮かぶ、夏という季節と結びついた楽曲だと思います。

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様々な切り口から夏という季節にちなんだ吹奏楽曲を選んでみました!

あなたはどんな曲を思い浮かべますか?

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