秋に聴きたい吹奏楽曲7選

秋に聴きたい吹奏楽曲7選

夏の暑さが落ち着き、爽やかな気候になってきました。

そんな爽やかさの中に、ほんの少し物寂しさが混じるのが、秋という季節ですね。

スポーツの秋、芸術の秋、実りの秋。紅葉狩りや、運動会のシーズンでもあります。

そんな秋に聴きたい吹奏楽曲を7曲選んでみました。

秋をテーマにした楽曲だけでなく、秋の自然やイベントにちなんだ曲、筆者が秋を感じる曲などをピックアップしています。

1、稲穂の波/福島 弘和

第46回(1998年)の吹奏楽コンクールの課題曲であり、現在も人気の高い吹奏楽曲です。

日本の秋の田園風景を描写した楽曲で、秋に聴くのにぴったり!

美しいメロディーの冒頭、テンポアップした力強い中間部、最後は再び静かなハーモニーで幕を閉じます。

いろいろな楽団が演奏しているので、様々な音源を聴き比べるのもオススメです。

『大いなる約束の大地~チンギス・ハーン』~東洋と西洋の音楽が出会う吹奏楽曲~

2025.03.28

『一年の詩~吹奏楽のための』~部活に全力な高校生たちの青春が詰まった吹奏楽曲~

2025.03.06

『吹奏楽のための音詩「輝きの海へ」』~様々な海の表情を描いた感動的な吹奏楽曲~

2025.01.23

『交響的断章』~独創的表現で鮮烈な印象を残す吹奏楽の現代音楽作品~

2024.12.26

『ウインドオーケストラのためのマインドスケープ』~相反する心の内を映し出す吹奏楽曲~

2024.11.15

2、吹奏楽のための「愁映」/保科 洋

『風紋』や『復興』で有名な保科洋さんが作曲した、関西学院吹奏楽部の創立30周年委嘱作品。

関西学院は、1984年のコンクールで自由曲として演奏し、金賞を獲っています。

タイトルの「愁」の文字が表す通り、物憂げでうら寂しいような曲調が、秋という季節とリンクしていると感じました。

同じく保科洋氏作曲に『秋空への賛歌』という楽曲もあり、こちらは爽やかでキリッとした秋の空気が感じられます。

3、行進曲「秋空に」/上岡 洋一

作曲者の上岡洋一さんが、故郷の高知市の秋空をイメージして作曲した楽曲です。

当初販売されていた楽譜は絶版となり、現在はオランダのモレナール・エディション(Molenaar Edition)から、『In Autumn Skies』として販売されています。

グレード3、曲の長さは約2分40秒で、演奏会のオープニングにもぴったり。

春をテーマにしたマーチは多いのですが、秋のマーチはそんなに数がないんですよね。

晴れた秋空がよく似合う、明るく爽やかなコンサートマーチです。

4、ジャパニーズ・グラフィティⅨ/編曲:金山 徹

NSB 第32集に収載されている『ジャパニーズ・グラフィティIX いい日旅立ち』は、山口百恵の名曲メドレー。

メドレーは「秋桜」、「プレイバックPart2」、「イミテイション・ゴールド」、「いい日旅立ち」の4曲です。

1曲めの「秋桜」がとても印象的で、筆者はこのジャパグラを演奏したり聴いたりするたびに秋を想起するので、この曲を選びました。

「秋桜」は、嫁に出ていく娘が、育ててくれた母との思い出を振り返り別れを惜しむ、山口百恵の代表曲です。

秋桜(コスモス)は秋の花ですし、曲の中の季節も小春日和の穏やかな秋の日。

何より物寂しい曲調がとても秋らしいですよね。

5、トランペット吹きの休日/ルロイ・アンダーソン

秋の行事と言えば、運動会ですね!

そんな運動会BGMの定番曲の1つ、『トランペット吹きの休日(Bugler’s Holiday)』。

運動会に使われる曲はたくさんありますが、その中から、爽やかな曲調が晴れた秋空に映えるこちらの曲をピックアップ。

作曲は、『そりすべり(Sleigh Ride)』の作曲者としても有名なルロイ・アンダーソン(Leroy Anderson)です。

思わず走り出したくなるようなこの曲を聴きながら、「運動の秋」にするのもいいですね!

6、天満月の夜に浮かぶオイサの恋 /樽屋 雅徳

月がきれいな秋の晩に、こちらの曲はいかがでしょうか?

タライの舟に乗って琵琶湖を渡り、毎晩好きな人の元へと通う女性の民話を題材に作られた楽曲です。

樽谷さんは、このブログでも紹介している『マゼランの未知なる大陸への挑戦』『民衆を導く自由の女神』の作曲者として有名ですが、日本の神話や古くから伝わる物語などを題材にした日本風の楽曲も多く作曲しています。

どれもかっこよく素敵な曲ばかりでたまりません!

7、展覧会の絵/ムソルグスキー

この曲は「芸術の秋」をテーマに選曲しました。

『展覧会の絵(Pictures at an Exhibition)』はロシアの作曲家、モデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキーModest Petrovich Mussorgsky)によるピアノ組曲です。

ムソルグスキーの死後、この曲は多くの音楽家の手によって管弦楽版や吹奏楽版に編曲がされました。

美術館でいろいろな絵を見て回るように、雰囲気の違うそれぞれの楽章を味わいながら聴きたい曲ですね。

吹奏楽版の編曲もたくさんあるので、それぞれのバージョンの違いを楽しむのも面白そうです。

番外編 落ち葉の舞う季節/渡部 哲哉

『落ち葉の舞う季節』は、木管アンサンブルの楽曲です。

3重奏や8重奏などいろいろな構成で演奏できるようになっています。

広葉樹の葉が落ちる風景をイメージした、物語性を感じるアンサンブル曲。

明るくて少し切ない曲調、きれいで感動的なメロディーを持つ素敵な楽曲です。

とってもいい曲なので、番外編としてご紹介させていただきました。

 

あなたの好きな楽曲は入っていたでしょうか?

秋らしい吹奏楽曲をお供に、短いこの季節を満喫しましょう!

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