吹奏楽ポップスの名曲シリーズ。
吹奏楽の人気曲で、必ずといっていいほど名前の挙がる『オーメンズ・オブ・ラブ』。
今回は、長く愛される吹奏楽ポップスの名曲に迫ります!
吹奏楽曲『オーメンズ・オブ・ラブ』の原曲は?
このブログでご紹介した『宝島』と同様、吹奏楽では定番曲となっており、吹奏楽の『オーメンズ・オブ・ラブ』から入るケースも多いと思います(笑)
『オーメンズ・オブ・ラブ』は日本を代表するインストゥルメンタルバンドT-SQUARE(ティー・スクェア)の曲です。
作曲者はバンドメンバーでもあり、キ-ボーディストでもある和泉宏隆さん。
T-SQUAREは1976年~現在に至るまでメンバーを入れ替えながら活躍するバンドで、ジャズ、フュージョンバンドとしてコアなファンからマスでも広く認知され、伊東たけし(SAX)、本田雅人(SAX)、則竹裕之(DRUMS)など数々の名プレイヤーを輩出しています。
『宝島』・『TRUTH』なども、吹奏楽では人気曲ですね。
『オーメンズ・オブ・ラブ』はどんな曲?
吹奏楽版の『オーメンズ・オブ・ラブ』は1986年のNew Sounds in Brass(ニュー・サウンズ・イン・ブラス)第14集で登場します。
編曲は『宝島』と同様、日本吹奏楽界の巨匠、真島俊夫さんです。
原曲ではキーボードによって演奏されるイントロ、吹奏楽版では吹奏楽のシンフォニックなサウンドで演奏します。
チャイムとドラムのフィルインを合図に、テンポアップ。
曲全体を通して、メロディは木管高音パートやトランペットを中心に演奏されますが、この曲の「肝」は伴奏。
こういう曲を吹奏楽で演奏すると、なんだかモッサリしてダサくなってしまうのはありがちですよね。
まず疑うべきは当然ドラム、なのですが、ドラムのリズム感もスピード感も悪くないのに、なんだかノリが悪いなあ、というときはおそらく中低音パートが原因。
「吹奏楽版はやっぱりなあ・・・」とならないためにも、中低音パートのタイミング、音の処理のニュアンス、をしっかり揃えると「ノリ」がよくなると思います!
また中間部、木管高音パートの連符だらけのメロディは見せ場ですね。
とても難しいのですが、高い音域がキンキン言わないように、キラキラ感を出せるとステキです。
終盤、再度テンポはゆっくりに、金管楽器の重厚な響きが、次々重なって曲を盛り上がりフィナーレを迎えます。
吹奏楽版・オケ編版の『オーメンズ・オブ・ラヴ』~YOUTUBEで聴ける音源①~
人気曲だけあって、ネットにはたくさんの音源があります。
まずは、ニューサウンズの吹奏楽の音源から。
次に、埼玉の名門吹奏楽団「アンサンブルリベルテ吹奏楽団」の演奏。
スピード感、迫力、素晴らしい演奏です。ドラムはプロドラマーの阿野次男さんですね!
次にオススメしたいのが、斬新なオケ編アレンジ。
サックス奏者は、T-SQUAREの本田雅人さんです。本田雅人さんのクラシックサックスも最高ですね!
中高生には是非聴いてもらいたい原曲『オーメンズ・オブ・ラブ』~YOUTUBEで聴ける音源②~
次に原曲Verの『オーメンズ・オブ・ラブ』。
吹奏楽版には吹奏楽版の良さがあるのですが、原曲に触れておいて損はありません。
吹奏楽での演奏をよりカッコよくするためのエッセンスが必ず見つかるはず!
まずは85年の演奏。ウインドシンセは伊東たけしさん。
次に少しあとの時代98年の演奏。ウインドシンセは本田雅人さん。
テクニックをこれでもかと見せつけるこの演奏、大好きです。
『オーメンズ・オブ・ラブ』の音源・CDはどこで手に入る?
このブログでも度々ご紹介しているのですが、吹奏楽ファン必携の1枚、ニュー・サウンズ・スペシャルのCDに収録されています。
私自身も学生時代にドハマりした思い出のCD。
『アフリカン・シンフォニー』や『シング・シング・シング』や『ディズニーメドレⅠ』など名曲揃いの1枚。
しかも、ソリストにはT-SQUARE伊東たけし(A.Sax)、須川展也(A.Sax)、エリック・ミヤシロ(Tp) 、中川英二郎(Tb)など日本のトッププレイヤーが参加。
さらに海外からジャズクラリネット界のスーパースターのエディ・ダニエルズが参加するなど、超豪華な布陣です。
『オーメンズ・オブ・ラブ』の楽譜はどこで手に入る?
各出版社のほか、Amazonや楽天市場でも購入することができます。
『オーメンズ・オブ・ラブ』は人気曲ですので、アンサンブルなど様々な編成の楽譜があります。アンサンブル演奏会や結婚式の余興などにもオススメです。
そんなわけで、『オーメンズ・オブ・ラブ』をご紹介いたしました。
もし、演奏したことのない方がいらっしゃったら、是非吹奏楽人生で1度は演奏してみてくださいね(・∀・)!
※『オーメンズ・オブ・ラブ』もランクイン!吹奏楽ポップスの名曲ランキングベスト10も是非ご覧ください(・∀・)!