『フェスティヴァル・ヴァリエーション』~20世紀吹奏楽の代表的名曲~

『フェスティヴァル・ヴァリエーション』~20世紀吹奏楽の代表的名曲~

今回は、20世紀吹奏楽の記念碑的作品、とも言われる名曲で、その難易度でも知られる『フェスティヴァル・ヴァリエーション(Festival Variations)』をご紹介します。

『フェスティヴァル・ヴァリエーション』はどんな曲?

作曲者はクロード・トーマス・スミス(Claude Thomas Smith)

このブログでも『華麗なる舞曲』『ルイ・ブルジョワの賛歌による変奏曲』をご紹介しておりそこでも触れている通り、吹奏楽のヒットメーカーであり、屈指の「難曲メーカー」としても知られています。

『フェスティヴァル・ヴァリエーション』はこれらの曲の中でも、最も有名と言っても過言ではない1曲で、吹奏楽民の間では『フェスバリ』と略されて呼ばれていたりもします。

この曲は、アメリカ空軍ワシントンバンドと、当時の隊長を務めていたアーナルド・D・ゲイブリエル大佐の委嘱により作曲されました。

ゲイブリエル大佐は『フェスティヴァル・ヴァリエーション』について「高度な演奏技術と現代的な奏法、ロマンティシズム溢れるサウンドの全てが凝縮されたこの作品は、間違いなく今世紀の記念碑的作品となるだろう」という称賛コメントをフルスコアに記しています。

ホルンが大活躍!『フェスティヴァル・ヴァリエーション』の難しさのポイントとは!?

C.T. スミスは自身がホルン奏者であることから、彼の楽曲においてホルンパートが特に難しいことはよく知られていますが、『フェスティヴァル・ヴァリエーション』はその中でもズバ抜けてその傾向が強い曲です。

この曲を委嘱したアメリカ空軍ワシントンバンドの、当時の首席ホルン奏者が、大学時代のC.T. スミスのライバルであったことから、わざと難しく書いたという有名なエピソードが残っているそうです。

冒頭、いきなりホルンパートの力強いテュッティで始まります。ホルン奏者が一人も音を外すことなく決められるかどうか、最初の最初にこの曲の勝負が訪れます。

そしてこのフレーズはこの後何度も登場します(笑)

この曲のもう一つのキーパートは、パーカッション、中でもスネアドラムが非常に重要な役割を担います。冒頭からスネアドラムがテンポを刻むキーパートであり、この曲のノリを左右します。

ここからメロディーが段々と変奏していきます。

前半部の終わりにも、ホルンパートに難所、ベルトーンが訪れ、息をつく暇がありません。

そして中間部もまた、ホルンスタート。ホルンのゆったりとした長尺のソロで幕開けします。

その後は変奏ソロのリレー。チューバー⇒ユーフォニアム⇒バスクラリネット⇒ファゴットと続きます。

その後は、ホルンソロのメロディーが、木管楽器を中心としたテュッティにより演奏されます。

オーボエ&ファゴットのソリなどを経て、再度バンド全体のテュッティに。

ホルンパートのハイトーン裏メロ、トランペット、トロンボーンを中心とした金管楽器のド派手な伴奏は、この曲のクライマックスの一つです。

コントラバスクラリネットのソロを経て、曲は後半部へ。

テンポが一気に上がり、派手なファンファーレが奏でられます。ここでも主役はホルン、テュッティでド派手なハイトーン連符をホールに響かせます。

メロディーは変奏しながら、金管楽器によるフーガへ突入。聴いている分には、金管楽器に注目がいきがちですが、この裏の木管楽器の連符はどんどん細かくなっていき、かなりの難易度です。

その後、前半部のテーマに戻り、フィナーレへ向かいます。

フィナーレ部分ではホルンの冒頭のフレーズが繰り返され、終盤で疲れ切ったトランペットパートにも、ここへきて難易度の高いハイトーンの連符が課されます(笑)

バンド全員が連符で駆け上がり、盛大なラストを迎えます。

アメリカ空軍バンドによる超絶演奏~YOUTUBEで聴ける音源~

『フェスティヴァル・ヴァリエーション』の本家本元ともいえるアメリカ空軍バンド、指揮はこの曲の委嘱したゲイブリエル大佐による演奏をご紹介します。

録音の音質はよくないのですが、スピード感、迫力共に『フェスティヴァル・ヴァリエーション』における最高の名演と呼べると思います。ホルンパート凄すぎです(笑)

こちらも同じアメリカ空軍バンド×ガブリエル大佐。テンポは落ちますが、こちらも素晴らしい演奏です。

日本のバンドですと、東京佼成の演奏が、安定感あってステキな演奏です。

『フェスティヴァル・ヴァリエーション』を語るにあたって、アマチュアで外せないのが、精華女子高校ですね。

2013年の吹奏楽コンクール全国大会。冒頭の迫力凄いです。女子校の演奏とは到底思えません(笑)

『フェスティヴァル・ヴァリエーション』の音源・CDはどこで手に入る?

日本においても屈指の人気曲だけあって、シエナ、東京佼成、大阪市音の3大吹奏楽団が、全てCDを発売しています。個人的には、佐渡×シエナが好きです。

また、デジタルデータで1曲購入も可能です。(東京佼成の音源はこちらからご確認ください)

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『フェスティヴァル・ヴァリエーション』の楽譜はどこで手に入る?

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その他の吹奏楽譜面も楽譜ネットなら大抵みつかりますので、見てみてくださいね。


さて、そんなわけで、『フェスティヴァル・ヴァリエーション』を紹介してきました。吹奏楽人生で、一度は演奏してみたい曲の一つ、是非挑戦してみてくださいね(・∀・)!

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