吹奏楽ポップスの名曲シリーズ。吹奏楽をやっている人に好きな曲を尋ねたら必ずといっていいほど挙がる曲と言えば『宝島』。
吹奏楽ポップスの代表曲であり、吹奏楽の代表曲といっても過言ではない名曲に迫ります!
吹奏楽曲『宝島』の原曲は?
吹奏楽では定番曲になりすぎて、今の中高生は原曲の『宝島』ではなく吹奏楽の『宝島』から入ることも多いでしょう(笑)
『宝島』は元々は日本を代表するインストゥルメンタルバンドT-SQUARE(ティー・スクェア)の曲です。作曲者はバンドメンバーでもある和泉宏隆さん。
T-SQUAREは1976年~現在に至るまでメンバーを入れ替えながら活躍するバンド。
ジャズやフュージョンバンドとして人気を確立、伊東たけし(SAX)、本田雅人(SAX)、則竹裕之(DRUMS)など数々の名プレイヤーを輩出しています。
宝島以外にも同じく吹奏楽アレンジで『TRUTH』・『オーメンズ・オブ・ラブ』なども吹奏楽民の間では馴染みが深いのではないでしょうか。
『宝島』はどんな曲?
吹奏楽版の『宝島』は1991年のNew Sounds in Brass(ニュー・サウンズ・イン・ブラス)第15集で登場します。
編曲は日本吹奏楽界の巨匠、真島俊夫さんです。
冒頭はパーカッション小物系のアンサンブルでスタート。
ドラムのリズムを皮切りに管楽器のテュッティでメロディーが開始されます。
この部分、低音楽器が「タターン」を繰り返すリズムパートは超重要。このノリが悪いと「やっぱり吹奏楽の宝島はね・・・」となってしまいます。
その後は、サックスを中心としたメロディーに突入。メロディー二回目は金管楽器の合いの手が入ります。フレーズ最後の決めの部分はバンド全体でバシっと揃えたいところです。
そして、この曲の主役でもあるアルトサックスのソロ。この曲全体を通しの個人的な想いとしては、アルトサックスパート、せめてソロ奏者だけでも、是非マウスピース、リードについては「ジャズセッティング」で吹いて欲しいところ(笑)
もちろん、クラシックの透き通ったアルトサックスの音も大好きなのですが、この曲のソロでの音色は、原曲なども参考にして研究してみると、お客さんにも「おっ?」と感じてもらえる演奏になるのではないでしょうか。
アルトサックスのソロが終わると、再びバンド全体で、曲のサビの演奏へ。
アルトサックスパートはアンサンブル意識も大事ですが、、一人一人が個性全開の音でソロ奏者のつもりで吹いてもらいたいところ(笑)またホルンが裏で吠える部分はこだわって響かせたいですね。
その後は、アルトサックスソロのアドリブを経て、パーカッションのアンサンブルへ。この曲を演奏会などで聴いていつも「重要だな」と思うのが「パーカションパートのテンション」です(笑)
パーカッションパート、特に小物系のみなさんがノリノリで楽しく演奏していると、こちらも本当に楽しい気分になります。
パーカッションの小物系の奏者は直立不動・真顔で演奏しないこと、この曲においてはとても重要だなと思います!
パーカションアンサンブルが終わると、この曲の金管楽器最大の見せ場、トランペット・トロンボーンパートによるソリです。ここはもう間違いなくスタンドで吹いてもらいたいところ。
その後はバンド全体でのサビの演奏に戻り終曲へ。トランペットパートは最後の最後にハイトーンがあります、ここが決まるとカッコよく曲が締まります!
真島俊夫本人指揮やエリック新編曲の『宝島』~YOUTUBEで聴ける音源①~
吹奏楽の人気曲だけあって、ネットには様々な音源があります。まずは、ニューサウンズの音源。
次に惜しまれつつも2016年にこの世を去った真島俊夫さん自らが指揮をする動画音源です。
東京佼成・大阪市音・シエナのメンバーによる合同演奏。
アルトサックスソロはトルヴェール・クヮルテットのメンバーで、東京佼成のコンサートマスターでもある田中靖人さん。吹奏楽ファンにはたまらない豪華な演奏です。
追記:こちらの動画は現在視聴することができず…非常に残念!
最近話題になったのが、世界的トランペットプレイヤー「エリックミヤシロ」✖吹奏楽の超名門「柏高校」による『宝島新Ver』です。
新しいアレンジが斬新でかっこよすぎるし、柏高校うますぎるし、これは絶対に見て欲しい動画です。
追記:こちらも現在フルバージョンは見られませんが、短い動画がアップされていました。
アマチュアの演奏も数多くネットに存在しますが、その中から大阪桐蔭高校の演奏。
凄い人数で、野外にも関わらずこの揃い方。アドリブソロをテュッティで吹くのが凄すぎる(笑)
トランペート・トロンボーンのソリも凄い迫力。さすがは名門校です。
中高生には是非聴いてもらいたい原曲『宝島』~YOUTUBEで聴ける音源②~
次に原曲Verの『宝島』も紹介したいと思います。
「吹奏楽は吹奏楽じゃん」という考えもあると思いますし、もちろん「吹奏楽編曲の良さ」もあります。
ですが、原曲に触れておいて絶対損はありません。吹奏楽での演奏をよりカッコよくするためのエッセンスにもなりますので、是非聴いてみてください。
まずは1989年の演奏。伊東たけしさんのソロはもうたまらんですね。そして則竹さん若い!!
次に比較的最近、2004年の演奏。大人の落ちつき感のあるおしゃれな宝島です。作曲者、和泉宏隆さんのキーボードソロは必聴です。
『宝島』の音源・CDはどこで手に入る?
ニュー・サウンズ・スペシャルのCDに収録されています。
このCDは私自身も学生時代にドハマりした思い出のCDで『アフリカン・シンフォニー』や『シング・シング・シング』『オーメンズ・オブ・ラブ』や『ディズニーメドレⅠ』など、吹奏楽ファンにはたまらない曲「しか」入っていません。
しかも、ソロには伊東たけし(A.Sax)、須川展也(A.Sax)、エリック・ミヤシロ(Tp) 、中川英二郎(Tb)など日本のトッププレイヤーだけでなく、ジャズクラリネット界のスーパープレイヤーのエディ・ダニエルズが参加するなど、超豪華な布陣で絶対的にオススメの1枚です。
もう一度、吹きたい。吹奏楽名曲集~アルメニアン・ダンス パートI・アフリカン・シンフォニー~
『宝島』の楽譜はどこで手に入る?
ヤマハの楽譜出版などのほか、Amazonや楽天市場でも購入することができます。
『宝島』は人気曲だけあって、アンサンブルなど様々な編成の楽譜があります。アンサンブル演奏会や結婚式の余興などにもいいですね。
そんなわけで、『宝島』を紹介してきました。吹奏楽民なら『宝島』は演奏する機会も、聴く機会もたくさんあると思います。
これからもこの名曲はずっと愛されていく曲でしょう(・∀・)!
※『宝島』もランクイン!吹奏楽ポップスの名曲ランキングベスト10も是非ご覧ください(・∀・)!