『ディオニソスの祭り』~酒の神の饗宴!吹奏楽オリジナル屈指の名曲~

『ディオニソスの祭り』~酒の神の饗宴!吹奏楽オリジナル屈指の名曲~

吹奏楽の名曲シリーズ。

今回は、吹奏楽コンクールの自由曲として衰え知らずの人気を誇る、フローラン・シュミットの『ディオニソスの祭り(Dionysiaques)』をご紹介します。

『ディオニソスの祭り』はどんな曲?

作曲したのは、フランスの作曲家フローラン・シュミット(Florent Schmitt)

バレエ音楽『サロメの悲劇』でも有名な作曲家です。

『ディオニソスの祭り』は、ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のために1913年に作曲された作品です。

「ディオニソス」とはギリシア神話に登場する豊穣とブドウ酒と酩酊の神様

またエーゲ文明では狂乱と陶酔を象徴する神とされてもいます。

この楽曲では、そんなデュオニソスの儀式と饗宴の様子を音楽によって表現しています。

巨大編成で奏される難曲

高度な技術と表現力が必要とされ、タイミングを揃える大変さもあり、難易度が非常に高い曲です。

特筆すべきは編成のスケール。

シュミットの書いた原典版に従うと、最低でも88名、オプションも含めると120名以上という大がかりな編成が必要です。

さらに、今ではあまり見ないサクソルン族の楽器もたくさん使われています。

現代の吹奏楽で再現するのは難しいため、楽器を置き換え、現代の編成に合わせて編曲された楽譜が複数出版されています。

吹奏楽コンクール自由曲としての人気

1973年のコンクール全国大会にて、『ディオニソスの祭り』を演奏した関西大学が金賞を受賞しました。

それから現在まで多くの団体がコンクール自由曲にこの楽曲を使用しています。

さらに、2021年時点で49団体がこの曲で全国大会進出、うち22団体が金賞受賞という成績を残しています。

意欲的にチャレンジしている中学校も多いですね。

1900年代前半に作られた古典でありながら、現在までコンクールで演奏され続けている、堅実な人気を誇る楽曲です。

『ディオニソスの祭り』楽曲のポイントは?

曲は、低音楽器群による不気味な旋律で幕を開けます。

木管楽器がなめらかにソリを吹くと、ユーフォニアムが鋭く、不穏な旋律で反応します。

厳かで緊張感がありつつもどこか妖艶な雰囲気が、古代の宗教的儀式の異様さを表現しているようです。

一瞬の静寂ののち、木管楽器がひときわ速く動き回る連符を吹くと、饗宴の場面へ突入します。

微妙なテンポの揺れ、繰り返すクレッシェンドとデクレッシェンドなどが、祭りの異様な陶酔状態を表しています。

管楽器が旋律を奏でるパート、裏拍にアクセントをおいて管・打楽器が打ち鳴らされるパートが交互に現れ、タッタッターン!のテュッティで盛り上がります。

その後、曲は途中で一度テンポと音量を落とし、儀式のシーンに戻ります。

再びテュッティが奏でられ、最後は低音楽器、そして木管が上昇音階を駆け上がり、一気に終曲します。

バスドラムがリズムを打ち鳴らしたり、サスペンドシンバルをハードマレットで叩いたり、打楽器も特徴的に使われ大活躍します。

『ディオニソスの祭り』~YOUTUBEで聴ける音源~

1、パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団

『ディオニソスの祭り』はギャルド吹奏楽団のために書かれた楽曲ですから、こちらは外せません。

ギャルドはその団員のほとんどをパリ音楽院の卒業者で構成する世界最高峰の楽団。

こちらは日本初来日の際に録音された演奏です。

本家本元の迫力ある演奏を、ぜひご一聴ください。

2、横浜ブラスオルケスタ―

2019年の定期演奏会の演奏。

横浜ブラスオルケスターは前年2018年コンクールで全国金を受賞しています。

ファゴットの隣の珍しい楽器は、サリュソフォーンという希少楽器です。

『ディオニソスの祭り』の音源・CDはどこで手に入る?

吹奏楽極上特盛

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東京佼成ウインドオーケストラによる演奏の、配信限定音源。

プロの演奏が50曲入って1,200円というお値打ち価格です。

『アルヴァマー組曲』『たなばた』『ディスコ・キッド』のような定番曲から、『ディオニソスの祭り』『吹奏楽のための第一組曲』のような古典まで幅広い選曲です。

フルではなく特定の楽章しか入っていない曲もあるのがちょっと残念ですが、たくさんの曲をこのお値段で聴けるのはお得ですよね。

<収録曲>
アルメニアン・ダンス パート1
音楽祭のプレリュード
ディオニソスの祭り [F.シュミット/鈴木英史]
楽劇「サロメ」〜「七つのヴェールの踊り」
剣と王冠 I
マゼランの未知なる大陸への挑戦  ほか

『ディオニソスの祭り』の楽譜はどこで手に入る?

各出版社のほか、楽天市場でも購入することができます。

 

クラシックアレンジ作品の演奏頻度が高くなっている吹奏楽コンクール自由曲において、吹奏楽オリジナルの『ディオニソスの祭り』が根強い人気を誇っているのは嬉しいですね。

難曲ですが取り組みがいのある一曲、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

 

参考URL;

Wikipedia 「ディオニソスの祭り」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%8B%E3%82%BD%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%A5%AD%E3%82%8A

橋本音源堂 ー ディオニソスの祭り
http://h-ongendo1964annex.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_4881.html

受け継がれるべきもの ー F.シュミット / ディオニソスの祭り
http://jubilant1984.blog.fc2.com/blog-entry-5490.html?sp

Dreaming Field-夢は世界をかけ廻る ー 『ディオニソスの祭』 F.シュミット
https://inner-game.at.webry.info/200709/article_1.html

 

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