吹奏楽の名曲、人気曲、吹奏楽コンクール課題曲編。今回は式典のための行進曲「栄光をたたえて」 をご紹介します。
式典のための行進曲「栄光をたたえて」はいつの課題曲?
作曲者は内藤淳一(Junichi Naito)、平成13年度(2001年) 第49回 全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅰ、2000年度の朝日作曲賞受賞作品です。
この年のその他の課題曲は、
Ⅱ 『平和への行列』(戸田顕)
Ⅲ 『あの丘をこえて』(星谷丈生)
Ⅳ 行進曲「SLが行く」(若杉海一)
という感じ。1年ごとに交互にマーチとマーチ以外の課題曲の時期なので、すべてマーチ課題曲となります。
なお、作曲者の内藤淳一さんといえば、この年以外にも
・『吹奏楽のためのインヴェンション第1番(1983年度課題曲A)
・マーチ「夢と勇気、憧れ、希望」(1997年度課題曲II)
・マーチ・グリーン・フォレスト(1999年度課題曲I、1998年度朝日作曲賞受賞)
・『ブライアンの休日』(2008年度課題曲I、2007年度朝日作曲賞受賞)
と多くの吹奏楽コンクール課題曲を世に送り出している、吹奏楽の人気作曲家です。
式典のための行進曲「栄光をたたえて」はどんな曲?
式典のための行進曲「栄光をたたえて」は、冒頭ゆったりとしたメロディで始まる珍しい課題曲マーチです。
そこがこの曲の最大のポイント。勢いでごまかすことができない超繊細な最初の一音、これで勝負が決まるといっても過言ではない恐怖の課題曲です。タテをしっかりとそろえて、音程をしっかり揃えた綺麗なハーモニーで、しかも丁寧なニュアンスで、と吹奏楽コンクールで必要とされる要素がこの冒頭の一音に詰まっています。
また、この曲は作曲者の内藤さんにより楽譜に各場面のイメージが記載されているのも大きな特徴です。
・冒頭:おごそかな式典のコラール
・A:勇者の誇りをたたえるファンファーレ
・B:気概あふれる勇者たちの入場
・D:勇者を迎えわきあがる歓喜の声
・E:誇りに満ち、気概あふれる勇者たちが一同に会する
・F:栄光の旗の下、勇者たちの栄誉が高らかにたたえられる
「冒頭:おごそかな式典のコラール」が終わると、「A:勇者の誇りをたたえるファンファーレ」です。このファンファーレは丁寧に、格式高く演奏できるといいですね。
「B:気概あふれる勇者たちの入場」この場面からゆったりとしたマーチが始まり、木管楽器のきれいなメロディーが奏でられます。この部分のポイントはトランペットの合いの手。テンポ通り、丁寧なアタックで、メロディを邪魔しないように決まるとステキです。
「D:勇者を迎えわきあがる歓喜の声」ですが、金管楽器のメロディーが勇者、それに呼応する木管楽器が歓喜の声でしょうか。ここでも各パートがテンポを崩さないことがポイントですね。
「E:誇りに満ち、気概あふれる勇者たちが一同に会する」では再び入場のメロディーに戻ります。
そして「F:栄光の旗の下、勇者たちの栄誉が高らかにたたえられる」では最初のファンファーレが楽器を変えて中音楽器によって演奏されます。ここもポイントはトランペットの合いの手。難しく力の入るフレーズですが、ここは「必死さ」が感じられる吹き方をすると、この曲の雰囲気がここへきて崩れてしまいます。涼しい顔でさらっと吹きましょう(笑)
そして曲の最後は、バンド全体のテュッティ、シンバルとティンパニのロールに導かれ終曲を迎えます。
吹奏楽名門校による「栄光をたたえて」の名演~YOUTUBEで聴ける音源~
この曲も人気曲ということもあり、様々な学校の音源がありますが、私の一番のおすすめは吹奏楽の名門校、柏高校による演奏です。ダイナミクスの変化が憎らしいほど効果的に決まっていて、まさに吹奏楽強豪校の演奏です。
東海大第四高校の演奏は、マーチのテンポが少し早めな個性のある名演です。
また、通常の参考音源の演奏もあります。
式典のための行進曲「栄光をたたえて」の音源・CDはどこで手に入る?
amazonと楽天で、東京佼成ウインドオーケストラの参考演奏CDが手に入ります。98年~01年の課題曲が収録されていますが、
98年:『稲穂の波』
99年:行進曲「K点を越えて」
00年: 『吹奏楽の為の序曲』
などなど、課題曲の名曲が目白押しです。
式典のための行進曲「栄光をたたえて」の楽譜はどこで手に入る?
ネクサス音楽出版から出版されています。
楽天市場でも購入することができます。
そんなわけで、式典のための行進曲「栄光をたたえて」を紹介してきました。演奏会のプログラムではオープニングに演奏すると、厳かに演奏会を開始できるかもしれません。是非演奏してみてくださいね!
※式典のための行進曲「栄光をたたえて」もランクイン!歴代課題曲ランキングベスト10も是非ご覧ください(・∀・)!