高校野球漫画・アニメの金字塔、あだち充の『タッチ』。
今日はその主題歌であり、高校野球の応援曲としても定番の『タッチ』をご紹介します。
『タッチ』はどんな曲?
原曲はテレビアニメ『タッチ』の第1期オープニングテーマ、岩崎良美の歌う『タッチ』。
作詞は康珍化、作編曲は芹澤廣明。
岩崎良美の20枚目のシングル曲で、今では彼女の代表曲となっています。
B面の収録曲『君がいなければ』は、同じくアニメ『タッチ』の第1期エンディングテーマでした。
不朽の名曲として、多くの歌手・声優・アイドルなどにカバーされています。
原作漫画『タッチ』の作者は、『ナイン』『みゆき』などの野球漫画で知られる、あだち充。
『タッチ』は『週刊少年サンデー』で1981年8月5日から1986年11月12日に連載され、コミックスは全26巻。
アニメはフジテレビ系列で1985年3月24日~1987年3月22日に放送されていました。
漫画・アニメ『タッチ』のストーリー
上杉和也は、高校1年生にも関わらず明青学園の野球部エースとして活躍しています。隣に住む幼馴染であり、野球部のマネージャーでもある浅倉南の「甲子園に連れて行ってほしい」という願いを叶えるため、練習に精を出していました。
ところが和也は、地区予選決勝の試合に向かう途中で交通事故で遭い、命を落としてしまいます。
和也の双子の兄である上杉達也は、真面目な和也とは反対にいい加減な性格でしたが、弟の夢を継ぐために野球部に入部することになります。
様々な試練を乗り越え、高校三年となった達也。明青ナインは甲子園出場を決めることが出来るのでしょうか…?
『タッチ』の高校野球応援での歴史
アニメ『タッチ』は1980年台前半に放送されていた昭和のアニメ。
その主題歌である『タッチ』は、高校野球応援での歴史も長いです。
現在に至るまで全国の高校が演奏していますが、今回は前橋商業高校のエピソードを紹介します。
前橋商業高校は群馬県の強豪校ですが、『タッチ』原作者のあだち充さんの母校でもあります。
自身も野球部員であったあだちさんは、母校が甲子園に出場すると応援に駆け付けたり、バスや応援グッズにイラストを提供したりしています。
しかし、前橋商業には長い間「『タッチ』を演奏すると負ける」というジンクスがありました。
2007年の夏大会にて1度は解禁され、前橋商を勝利に導いた『タッチ』でしたが、2010年では演奏したその試合で負けてしまったため、再び2011~2014年まで封印されてしまいました。
再びジンクスが破られたのは2015年。
エース・田中椋投手が「自分の打席で『タッチ』を演奏してほしい」と吹奏楽部に直訴し、その試合で見事勝利!
今後の前橋商業と『タッチ』の行方に目が離せません。
参考URL:
前橋商が“タッチの呪縛”解いた!
http://computernews24.blog91.fc2.com/blog-entry-168.html
前橋商「タッチ」のジンクス打ち破り連勝/群馬-日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/1509823.html
『タッチ』の高校野球応援での演奏(テンポ・シーン・替え歌など)
美爆音で有名な習志野高校の応援。
前奏からサビへ移行するアレンジです。
八王子高校の応援。
歌詞のついている部分が多く、息の合った歌声が印象的です。
野球応援用『タッチ』の音源・CDはどこで手に入る?
『タッチ』の収録されたCDでオススメなのはこちらの2枚。
ブラバン!甲子園2
ブラバン!甲子園 U-18
1枚目の『ブラバン!甲子園2』は、通常の長さのものと短尺版との2曲の「タッチ」が入っています。
「ガラスの十代」「負けないで」「恋のフーガ」「日曜日よりの使者」など、歌謡曲の収録も多いです。
珍しいところでは、「ドラゴンクエスト3より 戦闘のテーマ」や、「ワンナイR&R」というお笑いバラエティ番組が発祥の、ゴリエが歌う「Mickey」など。
ルパン、 エル・クンバンチェロ、アフリカン・シンフォニーなどの王道曲もしっかりカバーしています。
2枚目は『ブラバン!甲子園U-18』。
こちらは、吹奏楽の強豪である柏市立柏高校の吹奏楽部、通称「イチカシ」が演奏を担当しています。
これまでの「ブラバン!甲子園」シリーズは、東京佼成ウインドオーケストラなどプロの吹奏楽団が演奏していました。
高校生が演奏することで、より元気で若々しい、甲子園でのリアルに近い演奏を味わうことができます。
AKB48「会いたかった」、いきものがかり「じょいふる」、「『カルピスソーダ学園』応援曲」など、明るく楽しい楽曲が多数選曲されています。
高校野球応援用『タッチ』の楽譜はどこで手に入る?
各出版社のほか、Amazonや楽天市場でも購入することができます。
「ブラバン!甲子園U18-3」の楽譜には、ほかに「アフリカン・シンフォニー」「サウスポー」「アルプス一万尺」などの楽曲も収載されています!
あだち充先生の名作、マンガ『タッチ』が読み継がれているのと同じように、応援曲としての『タッチ』も、高校野球・甲子園の舞台で長く吹き継がれてほしいなあと思います。
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