吹奏楽を知らない人に「吹奏楽を代表する曲って何?」「吹奏楽興味あるんだけど何から聴けばよい?」と尋ねられたなら、私は迷わず『交響的序曲(Symphonic Overture)』と答えます。
木管、金管、打楽器のどれかに偏ることなく、全てのパートに見せ場が存在し、吹奏楽器の魅力、吹奏楽の魅力を存分に教えてくれる「名曲中の名曲」だと思っています。
作曲者ジェイムズ・チャールズ・バーンズ(James Charles Barnes)について
作曲者についてはもはや説明が不要かもしれません(笑)
作曲者のジェイムズ・チャールズ・バーンズ(James Charles Barnes)は、アルフレッド・リード(Alfred Reed,)と並ぶ、吹奏楽を代表する作曲家です。
ジェイムズ・バーンズ(James Barnes)という呼び名の方がおそらくメジャーですが、フルネームはジェイムズ・チャールズ・バーンズ(James Charles Barnes)だそうです。
『交響的序曲(Symphonic Overture)』以外にも、
『パガニーニの主題による幻想変奏曲 (Fantasy Variations on a Theme by Nicolo Paganini)』
『アパラチアン序曲 (Appalachian Overture)』
『アルヴァマー序曲 (Alvamar Overture)』
『ロマンツァ (Romanza)』
『詩的間奏曲 (Poetic Intermezzo)』
などなど、バーンズの名曲を挙げればキリがありません。
『交響的序曲(Symphonic Overture)』はどんな曲?
しつこいですが、吹奏楽の魅力が詰まった1曲です(笑)
冒頭金管、トランペット、トロンボーンのスピーディーかつド派手なファンファーレで始まります。この冒頭で一気に聴衆を吹奏楽の世界に引き込みます。
そして金管ゴリゴリの曲かな、と思ったら一転オーボエの優雅なソロを皮切りに木管楽器のステキなメロディーが奏でられます。そう、この曲は金管、木管のどちらかに偏ることなく両方の魅力が存分に引き出されます。そしてもちろん打楽器も活躍。
前半部の最後は木管の連符⇒チャイム⇒金管ベルトーンと、これまた吹奏楽の十八番を惜しげもなく披露し、中間部に突入します。
中間部は、木管楽器のソロを中心に、ゆったりとしたテンポでこれまたロマンティックなフレーズ、メロディーを展開していきます。イングリッシュホルンに始まり、アルトサックスのソロが続きます。木管のテュッティの部分のアルトサックスの裏メロディーは鳥肌。この曲の聴きどころの一つです。
その後、セオリー通り金管が合流、バンド全体のティッティで中間部は大きな盛り上がりを迎えます。そして、木管楽器の、ユーフォニウムのソロによって、中間部は静かに終わりを迎えます。
中間部が終わると間髪いれずに後半部、テンポ冒頭のスピードに戻り、木管楽器のソロとソリで展開していきます。
ここでの見どころは、なんといってもクラリネットパート全員による怒涛の連符!ここが決まるとバンドも観客もテンションはMAXへ!フィナーレへ突入していきます。
ホルンのハイトーンの咆哮に導かれ、曲冒頭のファンファーレに戻り、さらにスピードアップ!奏者はアドレナリン出まくり(笑)、怒涛のフィナーレを迎えます。曲の頭から最後まで、奏者も観客もまったく飽きさせない。何度聴いても、何度吹いても最高の名曲です。
音源によってテンポも様々?~YOUTUBEで聴ける音源~
『交響的序曲』はYOUTUBEにも数多く音源がありますが、テンポ感は様々。個人的には早めのテンポの演奏が大好きです。
▼東京佼成ウインドオーケストラ。
▼アメリカ空軍バンド。東京佼成よりはスローテンポです。
『交響的序曲(Symphonic Overture)』の音源・CDはどこで手に入る?
YOUTUBEにはないのですが、個人的な名演は、「Portrait of James Barnes」というCDに入っているオランダ陸軍軍楽隊の演奏。スピーディー&パワフル。素晴らしい演奏です。現在CDは入手困難なようですが、、是非探して聴いてみてください!!東京佼成ウインドオーケストラのCDは購入可能です。こちらもなかなかの名演です!
『交響的序曲(Symphonic Overture)』の楽譜はどこで手に入る?
さて、そんなわけで、『交響的序曲(Symphonic Overture)』を紹介してきました。演奏会のプログラムとして、奏者も観客も盛り上がること間違いなし、是非皆さん演奏してみてくださいね。
※『交響的序曲』もランクイン!吹奏楽名曲ランキングベスト10も是非ご覧ください(・∀・)!