吹奏楽コンクール伝説の名演シリーズ。
今回は第34回(1986年)全日本吹奏楽コンクール全国大会での、埼玉栄高校の自由曲、M. ラヴェル作曲「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊りです。指揮は、大滝実先生です。
埼玉栄高校吹奏楽部とは
伊奈学園や春日部共栄など多くの強豪校がひしめく埼玉県において、全国大会出場回数は最多、最激戦支部のひとつ「西関東」においても、圧倒的な歴史と実績を誇る吹奏楽の名門「埼玉栄高校吹奏楽部」。
1985年に全国大会初出場を果たし、26回出場、金賞受賞はその半分を余裕で越える18回(2017年コンクール終了時点更新)という実績を誇ります。アンサンブルコンテストにおいても、全国大会に度々出場しています。
また埼玉栄高校は、吹奏楽部以外にも、相撲部、硬式野球部、女子硬式野球部、駅伝部、男子バトミントン部などが全国クラスの活躍をするなど、部活動が盛んな学校です。
埼玉栄初の金賞受賞を果たした伝説の名演「ダフニスとクロエ」第2組曲より(86年)
それでは、演奏をご紹介します!
「ダフニスとクロエ」、通称「ダフクロ」。
この曲は、多くの名門吹奏楽部によって、たくさんの名演が残されていますが、1986年の埼玉栄高校の演奏は、それらの中でも「吹奏楽ダフクロ史上最高の名演」の呼び声が高い演奏です。
また、この演奏は埼玉栄高校初の全国大会金賞受賞曲でもあります。
1986年というと、かなり昔の演奏ですが、今聴いてもまったく色あせないどころか、新鮮とさえ感じる名演です。
全くズレのない、音程、リズム、フレージング。
「夜明け」におけるダイナミクスの変化は鳥肌ものです。フォルテにおいては、たった50人という人数で奏でられているとは、到底思えない迫力です。
「全員の踊り」では一糸乱れぬ連符とリズムが、観客を熱狂の渦に巻き込みます。
「ダフニスとクロエ」は原曲は当然オーケストラ曲ではありますが、それを感じさせない、吹奏楽が決してオーケストラの代替品や廉価品でないことを証明してくれる名演と言えます。
埼玉栄高校の演奏CD・DVDはどこで手に入る?
残念ながら、今回ご紹介した演奏のCDは現在販売されていないようです。86年の全国大会のCDを中古などで探せば入っていると思います。
埼玉栄は全国大会大会常連ですので、最近の演奏のCDは手に入ります。
というわけで、埼玉栄高校「ダフニスとクロエ」第2組曲より(86年)を紹介してきました。埼玉栄高校吹奏楽部ははこれからもたくさんの名演を生み出してくれることでしょう(・∀・)!