『伝説のアイルランド』~アイルランドの歴史を辿るダイナミックな吹奏楽曲

『伝説のアイルランド』~アイルランドの歴史を辿るダイナミックな吹奏楽曲

吹奏楽の名曲シリーズ。

今回はロバート・W・スミス作曲の、『伝説のアイルランド(Ireland: Of Legend and Lore)』をご紹介します。

『伝説のアイルランド』はどんな曲?

『伝説のアイルランド』は、1995年にアメリカのイースト・テネシー州立大学ウインドアンサンブルの、アイルランド演奏旅行のために作曲されました。

演奏時間は約7分20秒、グレードは4。

中高生を中心に演奏されていて、小学生でも取り組める難易度となっています。

作曲者はロバート・W・スミス (Robert Winston Smith)

『海の男達の歌』の作曲者として有名です。

このブログではロバート・W・スミスの楽曲として、他にも『天空への挑戦』という楽曲もご紹介しています。

『海の男達の歌』~荒ぶる海の男と吹奏楽~

2017.10.28

『伝説のアイルランド』は、アイルランドの有名な人物や歴史的出来事をアイルランドの民族音楽で表現しており、曲中にはアイルランド民謡も使われています。

楽曲は3つのシーンに分けることができます。

第一部で描かれているのは、11世紀に活躍したアイルランド王、ブライアン・ボルー

戦いによってはじめてアイルランド全島統一を達成し、またバイキングを打ち破るなど、英雄として名を残しています。

アイルランド民謡「ブライアン・ボルー・マーチ(Brian Boru’s March)」のメロディーが使われています。

第二部で描かれるのはグレイス・オマリー

16世紀後半に活躍したアイルランドの女海賊王の名前です。

「グレイス・オマリー(Grace O’Malley)」というアイルランド民謡が使われています。

序奏やクライマックスで使われているのも「グレイス・オマリー」のメロディーですね。

第三部に描かれているのは、アイルランド南部のケア城(Cahir Castle)。

16世紀後半にイングランドとの戦いの舞台になった場所でした。

民謡が元になっている旋律も親しみやすく、かっこいい曲調が魅力的な一曲です。

『伝説のアイルランド』、楽曲のポイントは?

鎖の叩きつけられる音が響く壮大な序奏で、曲は幕を開けます。

鎖の音は、同じR・W・スミスの『海の男達の歌』を思い出しますね。

『伝説のアイルランド』では、「奴隷をつなぐ鎖」として使われています。

つづく8分の6拍子のパートで登場するのは民謡「ブライアン・ボルー・マーチ」のメロディー。

王の軍隊が行進していく様子が表現されています。

つづく「グレイス・オマリー」では、「Hmm」というハミング、「Ahh」という歌声が登場します。

フルートとピッコロ、サックスのソロがあり、民謡「グレイス・オマリー」のメロディーが奏でられます。

115のBroadlyで若干テンポ感が変わります。ここの切り替えがスムーズに決まると素敵です。

その後の「ケア城」のシーンは、明るい曲調から始まり、パーカッションのソリを何度か挟みながら、激しい戦闘をイメージさせる曲が展開されます

クライマックスでは序奏が再現され、管楽器が音を重ねて、迫力あるティンパニソロを経て終曲します。

『伝説のアイルランド』~YOUTUBEで聴ける音源~

定番の吹奏楽曲『伝説のアイルランド』ですが、アップされている演奏動画は意外と多くないようです。

フィルハーモニック・ウインズ大阪、通称オオサカンの演奏です。

堂々として迫力のある演奏でかっこいいです。

こちらは東京佼成ウインドオーケストラの演奏です。

他の団体に比べてテンポはやや速めですが、推進力があって爽やかで、こちらも好きな音源です。

『伝説のアイルランド』の音源・CDはどこで手に入る?

海の男達の歌 土気シビックウインドオーケストラ Vol.3

R・W・スミスの楽曲では『伝説のアイルランド』のほか、『海の男たちの歌』と『大地と水と火と空の歌』が、ほかに『ローマの松』や『青銅の騎士』など全11曲を収録しています。

土気シビックのダイナミックな演奏は必聴です。

ロバート・W・スミス作品集(演奏:フィルハーモニック・ウインズ 大阪)

オオサカンの演奏による、R・W・スミス作品集。

海男、天空への挑戦のほか、『アフリカ:儀式・歌・祭礼』、『ブラック・ホークの舞うところ』など、代表曲が多数収録されている1枚。

参考:
吹奏楽マガジン「バンドパワー」『CD「ロバート・W・スミス作品集」(演奏:フィルハーモニック・ウインズ 大阪)』

Alfred Publishing Company
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オデッセイ:ロバート・W・スミス作品集 Vol.3(演奏:ワシントンウインズ)

2004年に発売されたR・W・スミス作品集の第3弾。

表題曲の『交響曲第2番「オデッセイ」』をはじめ、10曲が収録されています。

オオサカンのCDとはまた全然違うプログラムで、こちらもオススメです。

『伝説のアイルランド』の楽譜はどこで手に入る?

楽譜ネットで購入できます!『伝説のアイルランド』は2000円以上の楽譜なので、送料無料になります!

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その他の吹奏楽譜面も楽譜ネットなら大抵みつかりますので、楽譜を探す際は見てみてくださいね。


一つの国の壮大なストーリーを吹奏楽で表現した『伝説のアイルランド』。

アイルランドの歴史を想像しながら演奏してみてくださいね。

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