吹奏楽の名曲、人気曲、吹奏楽コンクール課題曲編。今回は(個人の主観ではありますがw)課題曲マーチ史上最高の名曲、行進曲「K点を越えて」 をご紹介します。
行進曲「K点を越えて」はいつの課題曲?
作曲者は高橋伸哉(Shinya Takahashi)、平成11年度(1999年) 第47回 全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅳです。
ちなみにこの年のその他の課題曲は、
Ⅰ 『マーチ・グリーン・フォレスト』(内藤淳一)
Ⅱ 『レイディアント・マーチ』(今井聡)
Ⅲ 行進曲「エンブレムズ」(正門研一)
という感じ。まだ1年ごとに交互にマーチとマーチ以外の課題曲、という繰り返しの時期なので、すべてマーチ課題曲となります。
行進曲「K点を越えて」はどんな曲?
「K点を越えて」のK点は、スキージャンプ競技の用語「Kritisch Punkt(英語だとCritical Point)」です。
これ以上の距離を飛ぶと危険であるという意味で「極限点」を意味するそうですが、「K点越えジャンプ」と言えばスキージャンプ競技においては、まさに勝負を分ける大ジャンプを指します。
この曲は1999年の課題曲ですが、前年の「長野冬季オリンピック」、日本中を熱狂させた日本のスキージャンプチームの活躍がテーマになっており、私のように生でこのオリンピックを見ていながら、吹奏楽でこの曲に触れた世代は、思い入れも2倍の曲なのではないでしょうか。
冒頭、金管楽器の華やかかつスピード感のあるファンファーレで始まり(ちょっとブロックM似ている。笑)、疾走感のある爽やかなメロディーが木管楽器を中心に展開されます。
非常にベーシックなマーチの構成で、その後トロンボーンのメロディーが続き、主題に戻った後、中間部のトリオ(Trio)へとつながっていきます。
このトリオ(Trio)は木管楽器のユニゾンのメロディーを中心に進行しますが、フレーズ感・歌いの一体感が非常に重要な、まさにこの曲の肝の部分と言えます。
メロディーを担当する全員が、長いフレーズ感をもって演奏できるととても良いと思います。後ほど触れますが、伊奈学園の演奏はこの部分の演奏が秀逸です。
また、このトリオ(Trio)におけるもう一つのポイントはトランペットパートのベルトーンです。ここを力いっぱい吹くのではなく、さらっとベルトーンが決められると非常にかっこいいです。当時コンクール会場でこの曲は何度も聴きましたが、うまい団体とそうでない団体の差が出るのが、この部分だなあと感じたのを覚えています。
トリオ(Trio)が終わると、そこから再度主題にもどり終曲へ向かいます。最後のポイントはトロンボーン、ユーフォニウムのパワフルな裏メロディ。パワフルなだけでなく、はずむように演奏できると、最後まで疾走感を失わずにステキな演奏になると思います!
吹奏楽名門校による「K点を越えて」の名演~YOUTUBEで聴ける音源~
人気曲だけあって、ネットには様々な音源がありますが、私の一番のおすすめは吹奏楽の名門校、伊奈学園総合高校による演奏です。
特に中間部のトリオ(Trio)が素晴らしいです。バンド全体のサウンドが、一糸乱れぬ一つのうねりのようになっていて、思わず引き込まれてしまいます。アマチュア吹奏楽の一つの完成系と言える、素晴らしい演奏です。
また、通常の参考音源の演奏もあります。
行進曲「K点を越えて」の音源・CDはどこで手に入る?
amazonと楽天で、東京佼成ウインドオーケストラの参考演奏CDが手に入ります。98年~01年の課題曲が収録されていますが、
98年:稲穂の波
00年: 吹奏楽の為の序曲
01年:式典のための行進曲「栄光をたたえて」
などなど、課題曲の当たり年ですね。
行進曲「K点を越えて」の楽譜はどこで手に入る?
ブレーンから楽譜が出版されています。
楽天市場でも購入することができます。
さて、そんなわけで、行進曲「K点を越えて」を紹介してきました。演奏会のプログラムではアンコールで取り上げるのもよいかもしれません!是非演奏してみてくださいね。
※行進曲「K点を越えて」もランクイン!歴代課題曲ランキングベスト10も是非ご覧ください(・∀・)!