吹奏楽コンクール伝説の名演シリーズ。
今回は第63回(2015年)全日本全日本吹奏楽コンクール全国大会での、習志野高校の自由曲「スペイン奇想曲」より です。
指揮はおなじみの石津谷治法先生。
市立習志野高校吹奏楽部とは
本ブログでも度々ご紹介しているので繰り返しになりますが、甲子園での応援「レッツゴー習志野」などでも有名、吹奏楽界に留まらぬ知名度を誇り、「イチナラ」の愛称でも知られる習志野高校吹奏楽部。
所在地は千葉県習志野市、吹奏楽コンクールの支部は強豪ひしめく東関東です。
吹奏楽部以外にも、野球、サッカー、バレーやボクシングでも全国的に有名な学校です。
吹奏楽部は市立柏、常総学院、横浜創英など強豪揃いの東関東支部で、全国大会に31回出場、金賞受賞は23回(2017年コンクール終了時点更新)という名門中の名門吹奏楽部です。
全日本アンサンブルコンテストや全日本マーチングコンテストでも好成績を収めているスーパー吹奏楽部です。
オケ編吹奏楽の理想と言える名演『スペイン奇想曲』より(15年)
それでは、演奏をご紹介します!
リムスキー=コルサコフの『スペイン奇想曲』ですが、編曲は、指揮を振られている石津谷治法先生です。
この演奏は習志野サウンドの完成系と言える演奏の一つだと思っています。
吹奏楽オリジナルでない、いわゆるオケ編(オーケストラ編曲)。
しかもパワーだけでごまかせない曲を、丁寧に、かつ迫力を失わずに演奏することにおいて、習志野は吹奏楽の強豪校の中でも群を抜いていると思います。
木管だけでなく、金管楽器もしっかりとサウンドをオケ編を意図して変更しているのを感じます。
例えば、トランペットパートは、高校生にありがちな放ちっぱなしのハイトーンではなく「音をしっかりと丁寧に置ける」ところに技術の高さを感じます。
また、オケ編を演奏する時に非常に重要になるのが、バイオリンパートを担う、クラリネットパートです。
別の記事でも習志野高校のクラリネットパートの伝統的な上手さについては触れましたが、オケ編をここまでのクオリティで演奏できるのは、習志野の最強クラリネットパートがあってこそだと思います。
そして、クラリネットのソリストの女の子は凄すぎますね。
野球応援などでも演奏しなければいけない吹奏楽部にいながら、オーケストラ奏者のように、ソロの音をここまで磨けるのは脱帽です。
習志野高校の98年の自由曲『ティルオイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』でも、高校生離れしたクラリネットパートの凄みを感じましたが、それ以来の大きな衝撃となる名演です。
習志野の演奏CD・DVDはどこで手に入る?
今回ご紹介した2015年の全国大会の演奏は、以下のCDに収録されています。
習志野高校は全国大会の常連高校ですので、全国大会の演奏CDや、定期演奏会CDも発売されています。
ということで、『スペイン奇想曲』より(15年)~を紹介してきました。
オケ編を演奏する際には、必ず参考にしたい名演。是非繰り返し聴いてみてください(・∀・)!