吹奏楽コンクール伝説の名演シリーズ。
今回は第46回(1998年)全日本吹奏楽コンクール全国大会での、柏市立柏高校の自由曲、ロバート・W・スミス作曲『海の男達の歌』です。
指揮は、石田修一先生です。
柏市立柏高校吹奏楽部とは
同じく千葉の習志野高校や、福岡の精華女子、大阪の淀工など多くの吹奏楽超名門校と並び、吹奏楽の歴史に燦然と輝くのが「イチカシ」こと「柏市立柏高校」。
吹奏楽をやっている人であれば、誰もが知っている、柏高校。千葉県柏市にあり、吹奏楽コンクールの支部は東関東です。
習志野や常総学院、横浜創英など、強豪校ひしめく激戦区東関東支部にいながら、全国大会に28回出場、金賞受賞はなんと17回(2017年コンクール終了時点更新)という屈指の実績を誇ります。
『海の男達の歌』のブームを巻き起こした伝説の演奏(98年)
それでは、演奏をご紹介します!
まず冒頭のカモメの声で観客の心をわしづかみ。豪快で溌剌としたサウンド、そして、中間部の切なすぎるアルトサックスソロの表現力、からの豪快なフィナーレ。
主観ではありますが、この柏高校の演奏がきっかけで『海の男達の歌』が日本で大ブームになった気がします。
原曲では中間部のソロはオーボエですが、柏高校がアルトサックスで演奏したことから、演奏会やコンクールでもアルトサックスで演奏するのをよく見かけるようになりました。
吹奏楽の名門校、強豪校の中でも「柏サウンド」は個人的に大好きですが、その理由がただの「巧い演奏」ではなく、「心に響く演奏」であること。
「心に響く演奏」ってなんだよ?って言われたら凄く難しいのですが(笑)、あえて言葉にするとすれば、フレージングや表現にとても力をいれている演奏、というところでしょうか。
きっちりとしたタテヨコに、サウンドの圧力という強豪校が共通して持っている巧さに、プラスαがあるのがイチカシの演奏だと思っています。
余談ですが、このイチカシの98年の『海の男達の歌』ですが、当時支部大会ですが、私自身、生の演奏を聴く機会に恵まれました。
『海の男達の歌』自体もその時に初めて聴きましたが、本当に感動、感激の演奏でした。特にアルトサックスのソロは、ホールの中で、まるでスポットライトが当たっているような錯覚に陥るほど、透き通った音色で心に響く演奏でした。
これも余談の余談ですが、全国大会の演奏ではアルトサックスのソロの裏に、クラリネットとフルートのソロが入っていますが、これも原曲の譜面にはなく、支部大会ではアルトサックスソロのみでした。
柏高校の演奏CD・DVDはどこで手に入る?
今回ご紹介した、柏高校の『海の男達の歌』はこちらのDVDに収録されています。
また、柏高校は全国大会の常連高校ですので、全国大会の演奏CDに多く収録されています。
また、ブラバン甲子園シリーズにもイチカシが演奏をしているCDがあります。amazonなら、CDではなくダウンロードも可能で私もデータでスマホに入れています。笑
最後に余談ですが、これも紹介しておきます。笑
柏高校の指揮者と言えば、有名な石田修一先生ですが、その石田先生の吹奏楽指導DVDが発売されています。
そんなわけで、市立柏高校『海の男達の歌』(98年)を紹介いたしました。
柏高校のように、心に響く演奏をしていきたいですね(・∀・)!