『アルヴァマー序曲』~バーンズの代表曲にして超王道の吹奏楽曲~

『アルヴァマー序曲』~バーンズの代表曲にして超王道の吹奏楽曲~

吹奏楽の名曲シリーズ。

今回取り上げるのは、「吹奏楽民なら知らない人はいない!」と言っても過言ではないほどの有名曲!

ジェームズ・バーンズの代表曲にして超王道の吹奏楽曲、『アルヴァマー序曲(Alvamar Overture)』をご紹介します。

『アルヴァマー序曲』はどんな曲?

作曲者はジェイムズ・チャールズ・バーンズ(James Charles Barnes)

バーンズの楽曲は、これまでにも『交響的序曲(Symphonic Overture)』『パガニーニの主題による幻想変奏曲 (Fantasy Variations on a Theme by Nicolo Paganini)』を紹介してきました。

多くの吹奏楽曲、吹奏楽交響曲を作曲しているバーンズですが、中でもこの『アルヴァマー序曲』は、日本の吹奏楽界において抜群の知名度を誇ります。

『アルヴァマー序曲』は、1981年にカンザス州で行われた音楽祭に参加した、公立中学校の選抜吹奏楽団のために作曲された曲です。

タイトルである「アルヴァマー」は、バーンズが通うゴルフ場の名前からとられているのだとか。

快活で親しみやすい曲調が人気の理由ですね。

終盤で感動的に繰り返される、中間部の美しいメロディーも魅力です。

グレードは5となっていますが、中学生のために作られた楽曲でもあり、比較的易しい、中高生が取り組みやすい難易度となっています。

演奏会はもちろんのこと、コンクールの自由曲としてもたくさんの中学校が演奏しています。

『アルヴァマー序曲』、楽曲のポイントは?

出だしは歯切れのよいリズムで、明るく活発な序奏から始まります。

第一主題、伸びやかに鳴る木管のメロディーラインに、トランペットによる合いの手が入ります。

メロディーを吹く楽器はうつりかわり、パーカッションの刻むリズムで、推進力をもって曲が進んでいきます。

中間部はトランペットや木管楽器が美しいメロディーを奏で、対旋律やそれらを包み込むような伴奏が合わさって、あたたかなハーモニーを作りあげます。

中間部が終わると、パーカッションがだんだんクレッシェンドしてきて、冒頭が再現されます。

伸びやかな第一主題を全体で演奏したのち、クライマックスでは、裏で木管が速いパッセージで第一主題の変形を吹き、金管群は中間部のメロディーを感動的に奏でます。

『アルヴァマー序曲』~YOUTUBEで聴ける音源~

標準的なテンポで良いお手本になるのは、WISH Wind Orchestraの動画です。

バランスも良く、ゆったりした余裕も颯爽とした雰囲気もあり、レベルが高い演奏ですね。

こちらは、指定テンポ♩=132のところ、♩=160前後のテンポで演奏された、爆速アルヴァマーです。

日本に最初に入ってきた『アルヴァマー序曲』の音源は、「吹奏楽コンクール自由曲集’82」というLPに収録された、東京佼成ウインドオーケストラによる演奏でした。

それがこのスピード感あふれる演奏だったのです。

これを聴いた人たちが「かっこいい!!」と憧れ、当時の日本ではこの速いテンポの『アルヴァマー序曲』が流行りました。

来日した際にこの超スピードの演奏を聴いたバーンズが速すぎる!と驚き呆れたというのは、知る人ぞ知るエピソードです。

『アルヴァマー序曲』の音源・CDはどこで手に入る?

Avex Classics
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「バーンズ!バーンズ!!バーンズ!!!」

バーンズ本人が指揮を振った、シエナ・ウインド・オーケストラの第40回目の定期演奏会(2015年7月4日)。

『アルヴァマー序曲』、『パガニーニの主題による幻想変奏曲(Fantasy Variations)』のほかに、大曲である『交響曲第3番(Third Symphony)』がメイン楽曲として据えられています。

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「マラゲニア」

こちらも指揮はバーンズ本人で、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ (大阪市音楽団)のタッグ。

2017年5月に行われた、第117回定期演奏会の録音です。

日本初演である『交響曲第8番』と、世界初演の『マラゲニア ~エルネスト・レクオーナのマラゲーニャによる~』が収録されていて、貴重な音源となっています。

『アルヴァマー序曲』の楽譜はどこで手に入る?

各出版社のほか、Amazonや楽天市場でも購入することができます。

 

中高生が演奏するレパートリーとしての印象の強いアルヴァマーですが、終盤の木管の連符は大変だし、金管はハードだしで、意外と手ごわい楽曲でもあるのです。

社会人バンドが改めて取り組むのも面白いかもしれませんね。

吹奏楽界で愛され続ける『アルヴァマー序曲』、これからもたくさんの楽団によって演奏されていくことでしょう。

 

参考URL:

アルヴァマー序曲:橋本音源堂
http://h-ongendo1964annex.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-fef2.html

あれこれブログ - 『アルヴァマー序曲』解説とおすすめ演奏動画まとめ
https://arekore-blog.com/brass-alvamar/#toc7

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